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「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」マレー半島南下クルーズ 4/4
"Legend of the seas" one night cruise report on December 27th to 28th, 2010

text and pictures by idyllicocaen

エントランスロビーがディスコ化している
レジェンドの夜
ディナーが終わり、甲板を暫く歩いてみることにした。夜のクルーズ客船は音もなくゆっくりとマラッカ海峡を南下中。既に船はマラッカ沖を超えている。シンガポールまでは残すところ約8時間程。温かな南の風が吹く中、船全体を一周し、「ゆったりとしたラウンジでカクテルでも飲みたい」・・・そう思いながら船のラウンジを周ってみた・・・が、船のラウンジはどこも大音響の伴うディスコ状態・・・。これではクルーズも何もない・・・。最後の望みをかけてviking crown loungeへ・・・。ここも大音量で音楽が流れている・・・。これは参った。「クルーに静かな場所はないんですか」と尋ねると渋い顔で「schooner barはどう」っと言われた。なるほどここには欧米系のゲストがゆっくりとソファーに座ってくつろいでいたが、やはり騒々しい音楽がかかっている。こんなところでカクテルなど飲んでも疲れるだけ・・・。さっさとキャビンに退散することにした。

viking crown lounge
美しいラウンジだが夜は騒々しい
キャビンに帰る途中、エントランスロビーに差し掛かったが、ここも完全にディスコと化していた。"rockn' roll reunion"なんて訳のわからんサインが張ってあって、クルーをはじめ乗客も一緒になって踊っている。ロイヤルカリビアンインターナショナルに提言したい・・・。「少しは静かでロマンチックな空間も船内に残しておいてくれ・・・」と。ディスコでダンスをしたいゲスト居ることはわかるが、「なにもすべてのパブリックスペースをディスコにすることないだろ・・・」と。これではクルーズの醍醐味も夜のロマンチックカクテルも何もないではないか・・・。

早朝のシンガポール入港
そんなこんなで、この夜はさっさとキャビンに帰り静かなキャビンで明日に備えることにした。幸いキャビンがアウトサイドなので、窓のすぐ横に座ると船が波をかき分けていく様子が良く見える。キャビンの中のほうが余程静かで快適。キャビンのライトを消しゆっくりと窓外を見ながら、月明かりのクルージングの夜を楽しんだのだった。「翌朝早起きして日の出を見るぞ」と心に誓って。

既にシンガポール港に着岸していた
「プリンセスダフネ」
早朝のシンガポール入港
クルーズ二日目の日の出は朝07:10分過ぎ。この船のシンガポール入港は朝07:00だから日の出の時刻には本船はシンガポールに到着していることになる。クルーズを楽しむ身としてはちょっと残念。翌朝06:30頃に起床してみると、窓外はまだ暗く小さな島があちこちに点在している。小さな船もたくさん見え本船がシンガポール港に近づいていることを思わせていた。気がつくと本船左側にたくさんのビルが現れた。シンガポール入港は間もなくだ・・・。

カメラを持ってdeck 9に上がり、本船最前部甲板で入港風景を見ることにした。着岸予定時刻の07:00が近づいてくると少しずつ見物人の数も増えてきた。その殆どが欧米系のゲストでシンガポールへの入港を嬉しそうに眺めている。クルーズセンターに入港するため大きく右に舵をきると、2011年、日本にも来航が予定されている「プリンセスダフネ」が客船桟橋に停泊しているのが確認できた。こちらの「レジェンド」に比べると非常に小さく船体も古いが、客船の停泊している客船ターミナルはやはり見ていてわくわくするものである。

朝日が見えたのはシンガポール着岸後だった
そう思っていると、本船前部右手側より太陽が少しずつ姿を現した。今日もモンスーンの気候らしく快晴ではないが地平線近くの雲が太陽の光に反射し美しい光景を織り成している。やはり自然の作り出す光景は芸術だ。人間がどんなにがんばってもこの美しさを超えるものはない。美しい朝日を眺めながら感慨にふけっている間にレジェンドは係船索を投じ、シンガポール港に着岸した。ちょうどこのとき、頭上のロープウェイの始発便が運行を開始したようで、これまではロープだけだった頭上のロープウェーにゴンドラが走り始めた。

朝食はシンガポール着岸後、wind jammer caffeに行ってゆっくりと頂いた。後続のフライトや交通手段の関係で早く下船しなければならない人を除き、荷物を持って下船する下船客の最終下船は09:00なので急ぐ必要はない。

朝食
二日目の朝食はwind jammer caffeで。昨日のランチも頂いた船首方向の明るいレストランだ。今回はブッフェではなくアラカルト方式で好みの料理をリクエストする。レストランの入口でウェイトレスによって案内されたのは8人掛けの大きなテーブルだった。私はスクランブルエッグとコーヒーを、妻はフルーツプレートをオーダーした。相席になったのは、シンガポールで下船後、香港のディズニーランドにいくというオーストラリア人の家族3人と、アトランタからきたというアメリカ人男性二人組。これから日本を経由してアメリカに帰るらしい。

シンガポールの朝
下船
キャビンの荷物を整え、シンガポール港で下船したのは09:30頃。イミグレーションを終え税関を超えると、マレーシアの港とは大きく異なる大港湾都市シンガポールのウォーターフロントに出た。シンガポール客船ターミナルの隣りはvivo cityと呼ばれるショッピングモールになっていて、この外側のデッキからは乗船してきた「レジェンドオブザシーズ」が良く見える。

vivo cityのデッキに立った私は、たった一晩のクルージングであったとはいえ、快適な海の旅を終えクルーズを演出してくれた「レジェンドオブザシーズ」の写真を撮った。「レジェンド」の手前にはビンタン島、バタム島へゆく高速船が忙しく動き回っている。

vivo cityのデッキから見た「レジェンド」
そして頭上にはセントサ島へ渡るロープウェイ・・・このシンガポールのロープウェー。クルーズターミナルに程近いビルから乗車するのだが、対岸セントサ島までの往復だけで一人25ドル。写真撮影のために乗車しようかと考えたが、ガラス越しの撮影を余儀なくされるためパス。雨も降ってきたし・・・いい写真が取れないのは保証つきだから・・・。

あきらめの悪い私はロープウェイに乗車するビルの最上階に上がってみた。ここからならガラス越しでも空撮?ができるはず。と思ったがこのフロアはスポーツジムになっており一切の写真撮影は禁止・・・。「船の写真が撮りたいんですが」といっても入れてもらえず・・・大失敗!どこか「レジェンド」を”空撮”できるところはないかと地元の人に尋ねたら、ハーバーフロントセンター8階の駐車場を紹介していただき、そこから「プリンセスダフネ」の空撮?写真を撮影することができた。でも「レジェンド」はビルの8階よりさらに高さがあったため、「レジェンド」の空撮?は断念。

次回またシンガポールからクルーズシップに乗れるときが来るのを楽しみにしながら・・・また暫く陸の人となった私であった。

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