idyllicocean

Your cruise ship portal

海と船の情報ポータル
ログインしていません。You are not logged in.
ログイン (Sign in) 登録 (Register) マイル (N. Miles)
クルーズシップ検索


「フェリーきたきゅうしゅう・おおさか」乗船記
写真・文:楠本貴寿様

フェリーきたきゅうしゅう
 今回は、9/29に新門司発第二便で「フェリーきたきゅうしゆう」、10/1に大阪南港発第二使で「フェリーおおさか」に乗船しましたので、その模様を記入せて頂きたいと思います。関西~新門司航路は多数利用経験はありますが、これまで名門大洋の「フェリーふくおか」に1回乗船した以外は、全て阪九フェリーへの乗船でしたので、文中で阪九と名門大洋との比較が何点か出るかもしれませんが、予めご了承ください。

 9/29に新門司へは、家族の送迎で行きました。個人的にも、新しい方の名門大洋の船は初乗船なので、期待も高まります。ちなみに学割の関係上、利用したのは2等です。阪九フェリーは値上げしましたが、名門は据え置きですので、最も安いということになります。20時発と遅めということもあってか、ターミナルの売店・食堂は既に閉店していました。別に利用するつもりではないので困りませんでしたが、「乗船後に船内の施設を利用して」ということだったのかもしれません。

 乗船すると、前回乗船の時と同じく、2等の空いている区画の方に、係員の方が案内してくれました。これは自分でウロウロと探す必要がありませんので、本当に助かります。と言っても、閑散期の平日出発便であるため、各区画とも10人にも満たない数でしたので、ガラガラであったというのが正直なところです。

 案内力ウンターを通り掛かると案内板が下がっていて、それは乗船後の等級のアップグレードについてのものでしたが、学割の場合特2等までだと2等正規運賃とその等級との差額を支払えぱ、乗船役空きがあれぱアップグレードになるというのは、初めて知ったことで驚きました。阪九の場合は学割ではこのようにはならず、差額+学割と2等正規運賃の差額を払わなければ不可なので、どうせ空きがあるならば差額だけでも増収になるということで、名門ではこのような措置がとられているもものと思いますが、非常に好ましく感じられました。もっとも阪九でも可能なのかもしれませんが、もしあったとしてもどこにもその旨の案内はなく、そうであれぱ無きに等しいものです。

 夕食はレストランでとりましたが、正直に言うとカフェテリアの形態は阪九と同一ですが、各品の値段は高めのように感じました。それでも割に安く済ませたい場合には、「シェフのおすすめ」というセツトがあるので、それにすれぱ安く納まります。おかずが3品ぐらいに、ご飯と味噌汁付きでこの時は1000円でした。印象としては、「団体向けセットくずれ」のようなものでしたが、同じものを一品で取っていくよりも、はるかに安く納まります。

 レストランで気になったのは、エンジンの振動が最も伝わるのがここだったということです。1992年建造の割にはエンジンの振動・音ともかなりひどく、レストランでの知人との食事は窓際の席でしたが、話もうまく聞き取れないという有様でした。他の公室や客室では平均的なレベルだったので、レストランだけが異常にひどく、1年先に建造された阪九の「ニューながと」級ではこんなことはありませんでしたから、ちよっと対策を講じてほしいような気がしました。

 乗船記念としては、案内力ウンターにスタンプ(2種)があり、各般の写真がデザインのテレホンカードも販売されています。テレカは50度数でも、特製のため800日してしまいますが、安価なものにしようと恩えぱ、各般の写真を便ったポストカードが、4枚一組300日で販売されていますので、それの方がいいかもしれません。テレカは各社でよく見かけますが、ポストカードというのは結構珍しい部類に入るのではないでしようか。

 展望風呂の方は、阪九とは異なって夜だけでなく朝も使用できるので、好ましく感じました。朝8時到着ですから、朝風呂という需要もあるでしょうから、これには歓迎できます。

 早々と夜は就寝して、目覚めれぱ大阪到着1時間前でした。朝食はスナックで朝食セットをとりました。これは割に安価なものなのでオススメです。記していませんでしたが、現在は非営業の販 九とは異なり、名門では夜もスナックはオープンしています。夜もなかなかの人出のようでした。

 大阪南港に入港時には、ちょうどマリンエキスプレスの「おおさかエキスプレス」が着岸中で、同船を見たのは三菱下関で建造中だったのを見た以来ですから、随分と久しぷりのことです。到着使はかもめ埠頭の関西汽船の「さんふらわあこがね」もいましたが、いつのまにか船首部には大阪市営地下鉄などでおなじみの、五輪招致のマークが入っていました。そして、右隣には四国開発フェリーの「おれんじ7」が着岸している岸壁に、定刻に接岸しました。「おれんじ7」は初めて見ましたが、なかなか豪華そうな船のように見えました。

 そして10/1の大阪南港発20時の同じ第二便に乗船しました。ローテーションの関係から当然のことながら、「フェリーおおさか」に当たりました。基本的には「フェリーきたきゅうしゅう」と全く同一なので、変わった点はありません。乗船前には、同じように平日であるので、さぞやガラガラかと恩いきや、2等は普段使用しているc-01-03・05-07区画のうち、01/06は一般団体、05・07は秋田西高校の修学旅行ということで、一般客向けはたったの2区画しかないという状況で、一般客向けには普段は使用していない、c-08区画も使用可能としてありました。このc-08は大きな一部屋で、隅には洗面台が2つ設置されていましたので、大人数の団体用が主であるものと思われます。

 船内を一通り回ってみると、特2等は秋田西高校の完全貸切となっていましたが、どうも2等が男子、特2等が女子だったようで、「絶対的平等」が厚別のような印象が強い修学旅行において、かなり待遇の差が激しいものだと思いました。阪九の場合だと私が一度経験したことですが、修学旅行の大入数の場合は、修学旅行に全て2等区画をあてて、2等の一般客は2等指定bの和室に無科でアップグレードしていましたが、名門大洋ではそのようなことはしていないようでした。

 レストランは乗船前に大阪市内で食事を済ませたため利用しませんでしたが、ショーケースに入っていた「シェフのおすすめ」の見本を見ると、今度はおかずに刺身が入っていたからかもしれませんが、1500円となっていましたので、値段が一定ではないことから「団体客向けくずれ」の印象をますます強くしました。いずれにしましても、一品ずっとるのに比べて安いのは変わりありませんので、お得であることは碓かです。

 展望風呂の方は、早い時間に覗きに行ったら修学旅行生に占拠されていたので、終了1時間前に行きました。予想どおり空いていたので良かったものの、浴槽のお湯の状態は当然ながらあまり良くはありませんでした。

 新門司には、翌朝定刻に到着しました。実質的に本格的に名門大洋に初乗船しましたが、総括するとこちらの方が車がない徒歩客の比率が販九と比べて高いという印象を持ちました。碓かに新門司側からのアクセスはほぽ互角ですが、やはり大阪側では梅田に出るにも難波に出るにも、南港の方が圧倒的に便利ですので、その点が好まれているような気がします。阪九も神戸便ならぱ大阪に行くのは簡単ですが、六甲アイランドを出るまでのアクセスが、バスから六甲ライナーに乗組ぎなどで結構時間をとられ、阪神電車に乗ったときには平日だとラッシュに巻き込まれるというオマケまでついているので、結構大変です。  梅田から大阪南港へのアクセスですが、個人的な経験から申し上げると、新路線のots線ではなく、御堂筋線から大国町で四ツ橋線に乗り継ぎ(同一ホームで乗り継ぎ可能)、従来どおりのニュートラムへの乗り納ぎの方が、時間はかかりますが楽です。

コメントは登録されていません。
No comments had been registered yet.