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Superstar Virgoの船内見学会に参加しました [乗船記] [pid: #346]

クルーズネットワーク様主催のSuperstar Virgoの見学会に参加しました。Genting傘下のStar Cruisesのフラッグシップ、Superstar Virgoが横浜、大阪、清水、鹿児島、上海をめぐる定期クルーズに2017年から突如参入、しかも日曜横浜発着という定常的なクルーズを開設されたことは何とも嬉しいことです。日本をめぐる定期航路は国内カーフェリーについては減少、縮小の一途をたどっているので、少しでも多くの客船の定期航路が開設されるのは船旅ファンの願いでもあります。Genting Hongkong, (マレーシア)資本で香港に活動拠点を置くアジアのリーディングクルーズカンパニーが誇るVirgoの船内の様子を写真に収めましたのでどうぞご覧ください。

乗船してすぐに迎えられるのはDeck 7のPromenade。本物のウッドが使用されておりとても質感がよく心地よい。ダイヤモンドプリンセスのプロムナードデッキは本物のウッドを使っていなかったと記憶しているのでこの点については非常に好感が持てる。エントランスロビーにつながる乗船口近くには中国らしい獅子の置物が・・・。人数のカウントを行う機会になっているのかもしれない。

船内に入ると、壮大な中国文化の広がりに圧倒される。赤を基調にした華やかな「グランドピアッツァ」と称されるロビーの中央にはには3頭の金色の馬が疾駆している。

流れている音楽は中国洋琴のメロディー、華人文化の好きな人にとってはとても心地よい空間。この圧倒的な空間の広がりはほかの乗り物では表現できないだろう。船に乗っただけでもはや日本ではない壮大な中国の世界である。船はやはり興味深い乗り物だ。


エントランス脇のインフォメーションの壁にはBeijingとTokyoの時間を示す時計が2つ設置されていて、この船が現在上海と横浜・大阪を結ぶ定期クルーズ航路に就航しており、航海ルートを示すマップにて、本船の航路である横浜から清水、鹿児島経由、上海、そして大阪、横浜とめぐる航路の航路図が示されている。往復とも太平洋を航行し四国、九州の南を通航するようだ。クルーズ客船は燃料削減のため、あまり距離を走らず近場をゆっくりと航海し、近場の港に(短時間のみ)停泊することが多い中、横浜から上海まできびきびと走り続けるこの姿勢には好感が持てる。

デッキ7のインフォメーションを出て少し船首方向に進むとBlue Lagoonという有料中華料理レストランがある。ここでは北京ダックがつるされていて少しプレミアムな感覚で中華スナックを出してくれるらしい。他のレビューの記事によると、料金はSIN$12-SIN$17程度らしい。

船内のいたるところでアラカルトで注文できる飲み物やスナック等が販売されているがこちらは結構高め。小さなパック入りの飲料でも400円以上、ジョッキ入りアイスティーやジュース等は2,000円以上とかなり割高。

こちらは通常のバルコニークラスのキャビン。他のクラスのクルーズ客船と比べても特に違いはないものの、普通に快適そうなキャビン。コネクティングルームの用意もあり隣にはジュニアスイートが配置されているので、家族で世代をまたがっての旅行には使いやすいかもしれない。

上述のオーシャンビューステートルーム(バルコニー)に隣接するジュニアスイートのキャビン。ベッドの置いてある空間は華やかな中華文化の貴賓室のような雰囲気だが、残念なことに海側ではない。海側にはバスタブ等が置いてあるので寝る場所よりも海を見ながらバスタブに使ったほうが心地いいという割り切りなのかもしれない。

ジュニアスイートはベッドルームとリビングエリアに分かれており、日中は大きくて快適なソファーの置かれているリビングエリアで寛ぐことができる。正面には大画面のテレビが置かれており、クルーズ客船のキャビンでは一般的なミニバーが背後にレイアウトされている。こちらのリビングルームでは華を特に意識することもなくより自然体で寛ぐことができるだろう。何といってもソファー越しに見える海が気持ちいい。

ジュニアスイートキャビンのもう一つの特権は海の見えるバスタブだろう。スーパースターヴァーゴは日本船ではないので大浴場やサウナは装備されていない。このため流れゆく海を見ながらバスタブにつかりたいという場合は、少々値は張るがジュニアスイート以上のキャビンを選択しよう。

ヴァーゴの船内施設の中でも評価の高かったライブラリーは12階にある。赤を基調としたデザインではあるものの天然木が多用され落ち着いた感じでまとめられており、静かに海を見ながら本を読みたいときに重宝しそう。

Deck 12のパルテノンプール(Parthenon Pool)から船首方向をみた様子。こちらは古代ギリシャの雰囲気だが青い海を見ながら太陽のもとで寛ぐためには不可欠な施設。ジャクジー用のプールもいくつか設置されており、後方リドや選手方向のスナックカフェでスナックをつまむこともできる。

Deck 12のパルテノンプールから後方をみた様子。100メートルの長さの大きなウォータースライダーが設置されているのがわかる。スライダーの滑り台の一部は透明になっていて滑りながら海が見える部分もある。ただせっかくのギリシャ風の佇まいのある構築物の背後に無機質なウォータースライダー用の階段があるのは頂けない。どうやら2009年にシンガポールでのドック入りの際に設置されたようだ。最近の大型クルーズ客船でスライダーのない船はないのでやはり必要と考えられたのかもしれない。

何度もクルーズ客船でクルーズを楽しんでいるが、どのクルーズ客船においてももっともお気に入りのスペースは大抵最上階に設置されているビュッフェスペースだ。広い窓の外に広がる広大な海を見ながら、ゆっくりとした時間の流れを感じつつおいしいスナックやフルーツを頂く・・・。この船の場合も類にもれず最上階のDeck 12にビュッフェスペースがある。このクラスの他のクルーズ客船と比べ広さはほぼ同じかやや狭め。もしかすると混み合う時間帯に窓際の座席を確保するのは難しいかもしれない。

by idyllicocean
2017-09-12 16:55:46 (aid: #575)

Virgoで無料で利用できるレストランの一つPavilion。中華料理が供されると説明されていたが、別のクルーズではこちらでは西洋料理が供されることもあるらしい。レストランの雰囲気は明らかに中華一色。Deck 6でエレベータを降りると両舷に広がる。

by idyllicocean
2017-09-12 17:05:49 (aid: #576)

こちらは有料で頂ける中華料理レストラン、シルクロード。

こちらはDeck 6後方にあるStar Dining Room。メインのレストランで無料で利用できる。インターナショナルキュイジーヌや中華料理が提供される。昔はGenting Palaceと呼ばれていた部屋かもしれない。

船首ブリッジ上にあるGalaxy of Starsと呼ばれる展望ラウンジ。ゆっくりとした静か空間が広がっている。見学した時は正面に横浜の夜景が見えてとても奇麗だった。このラウンジの一角には小さな階段があり、階下におりていつでもブリッジの様子を見学できるようになっている。ブリッジに内に入ることはできないとはいえ、このようにしてブリッジの様子をみれるようにしている船は少ないので好感がもてる。またブリッジ見学室の一角にはSuper Star Virgoの精密模型が置かれているので観察してみるのも面白い。