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「フェリーらいらっく」乗船レポート
写真・文:金田芳晴様

夜闇に映える「フェリーらいらっく」
今回のgwを利用して、「らいらっく」に乗船したので報告します。

らいらっくは、1984年就航と、新日本海フェリーの9隻の中では、最古参であるため恐らく、次の代替計画では真っ先にリプレイスの対象となると思われます。その為、多分私に取って最初で最後のらいらっく乗船となりそう?です。

今回は、gw中の5/2の乗船です。福井を出発したのは、19時ちょっと前。今回は7人という大勢での乗船のため、余裕を持って出発。舞鶴についたのは21時30頃です。23:30出航で、乗船は1時間前の22:30分からです。

トラック・シャーシーの積み込みは1階の船尾および大きく口をあけて待っている船首のランプから。我々の乗用車は、車高が低くない限り2階へのランプから乗船です。車高の低い車(エアロタイプは、トラック等と同じ1階からの乗船です)

「フェリーらいらっく」の船内は

少し年代を感じさせるものの

必要にして十分な

クルージング施設を備えている。

この車の積み込み作業は、やはり他のフェリー会社と異なりランプが分かれていることもあって非常にスムースです。しかも先入れ先だしとなる為、不満も少ないと思います。他の、船内にランプが有るフェリーだと、後で乗船したほうが、早く下船できる。

さて、車両甲板からエントランスロビーまでは、階段を使ってあがります。らいらっく以降の姉妹船の「あかしあ」「らべんだあ」では、エスカレータが設置されていますが・・

エントランスロビーで部屋のカギを受け取ります。今回は、7人と言うことで、1等船室(4人部屋+2人部屋)を取りました。

しかし、エントランスロビーは、はっきり言って今までのどのフェリーより狭い・・詳しくは、後程・・

私は1等4人部屋の方に入りました。ここは、2段ベットが2組と1.5畳ほどの和室。洗面台とポット。tvとビデオがありました。ただし、このビデオは古くてsqpb対応となっていない為、持っていったs-vhsテープが見られませんでした。(2人部屋の方は、新しいため見られましたが・・)

ここから船内散策です。キャビンは3層となっており1階は、前の方から、リスニングルーム…と言っても他のフェリーで言うところのフォワードサロンです。各ソファーには、ヘッドホンの端子があって、音楽が聞けるようになっているようですが、実際に聞いていた人は居ないし、今でもそのサービスをしているようには思えませんでした。前面中央に29インチ程度のtvが設置してあり、映画の放映をしていました。

その後ろのアウトサイド側に我々の1等船室(4人部屋)、インサイド側に2等寝台。狭いロビーを挟んで、その後ろのアウトサイド側に2等和室、インサイド側に、風呂(定員10名程度)チルドレンルーム等・・その後ろが、エントランスロビーです。エントランスロビーのさらに後ろは、ドライバーズルームとなっていました。2階に上がると、前の方からスイートルーム、特等船室。尚、特等、スイートには、プライベートデッキが与えられ、他の一般客は立ち入りができません。このプライベートデッキは、「すいせん」「すずらん」を除く新日本海フェリーの共通の良いところ・・「すいせん」「すずらん」は高速のため、航海中は外には出られません!

2階の中央にレストランがあり、他の新日本海フェリーと同じカフェテリア方式です。メニューも他と同じです。1等船室以上にのみ利用できるグリルも有ります。ランチが3,000円、ディナーが5,000円です。らいらっくでは利用している人は居ませんでしたが、帰りに乗った「すいせん」では、数組の方が、ディナーを食べており・・(うらやまし~~)

レストランの左舷側はプロムナードです。窓も大きく、ぼ~~と時間を過ごすには良い場所です。その後ろは自動販売機コーナー3階に上がると、一番前は、ラウンジ・・でも、本来の目的ではなく、映画の上映にだけ使われているようでもったいないです。夏休み期間はカラオケ大会も開催される様ですが・・

その後ろにマージャン室、ゲームコーナー。更にその後ろは、屋外となるスポーツデッキを挟んで2等和室そして、1990年頃の改装で増築された1等船室(2人部屋)が有ります。でも、ここの1等船室は、エンジンの真上にあるため、振動が激しく、泊まった私の親が寝られんと言ってぼやいていました。部屋自体は、まあまあで良いのですが・・

後部甲板には、プールがありますが、当然夏休み期間中しか使えません。新日本海フェリーでは、舞鶴航路の3船にしかない、貴重な存在です。

さて、今回の航海では、当初天候が悪くちょっと動揺が大きく、軽く酔っている人も居ましたが、後半には収まり、まあまあのクルージングでした。乗員の方々の態度、サービスもよいのは、すばらしいのですが、他のフェリーと比較すると、やはり古さは隠せません。騒音、振動も大きい。また、改装により内部がまるで迷路のようになっているため、初めは、戸惑うかも知れません。この業界は、最近得に価格競争が激しく厳しいとは思いますが、早急な代替を期待したいと思います。


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