このコーナーでは、クルーズをはじめ海外旅行に便利でお得なクレジットカードの活用法を検証します。使い方を工夫すればマイレージも二倍から三倍も稼げることも少なくありません。たまったマイルで海外へ、クルーズへ楽しんでしまいましょう！

航空会社系クレジットカード
まず基本は航空会社系のクレジットカードです。航空系クレジットカードの王道はやはり日本航空系のJALカードと全日空系のANAカードでしょう。これらのカードではDCカードや三井住友カード、ダイナーズカードや、アメリカンエキスプレスカードなどと提携しVisaやJCBなどが使えるようになっています。中には東急やJRなどとタイアップしてポイントをためることができるようになっているものもあります。また航空会社系クレジットカードのマイル積算率と、提携店は頻繁に変更になるので注意が必要です。下にメジャーなクレジットカードのマイル積算率と貯めやすさを比較してみました。

ブランド	年会費と費用の合計		ショッピングマイル積算率	フライトマイル積算率
	年会費	移行手数料
JAL普通カード	2,100円		1マイル/200円 (特約店では2マイル/200円) 入会キャンペーン中入会後3ヶ月間のみ 1マイル/100円 (2010年12月1日-2011年3月31日までに新規申込の方)	搭乗毎にボーナスマイル(搭乗区間の最大25%) JALマイレージバンク入会キャンペーン中につき、ボーナスマイル1,500マイル(MasterCard)、500マイル(VISA)プレゼント (2010年12月1日-2011年2月28日までに新規申込の方)
	2,100円	無料
JAL普通カード +ショッピングプレミアム	4,200円		1マイル/100円 (特約店では2マイル/100円) 入会キャンペーン中入会後3ヶ月間のみ 2マイル/100円 (2010年12月1日-2011年3月31日までに新規申込の方)	搭乗毎にボーナスマイル(搭乗区間の最大25%) JALマイレージバンク入会キャンペーン中につき、ボーナスマイル1,500マイル(MasterCard)、500マイル(VISA)プレゼント (2010年12月1日-2011年2月28日までに新規申込の方)
	2,100円	2,100円
JAL普通カード +ツアープレミアム	2,100円		1マイル/200円 (特約店では2マイル/200円) 入会キャンペーン中入会後3ヶ月間のみ 1マイル/100円 (2010年12月1日-2011年3月31日までに新規申込の方)	搭乗毎にボーナスマイル(搭乗区間の最大25%) ＋ツアープレミアムボーナスマイルを加算し合計で区間マイルの100％ JALマイレージバンク入会キャンペーン中につき、ボーナスマイル1,500マイル(MasterCard)、500マイル(VISA)プレゼント (2010年12月1日-2011年2月28日までに新規申込の方)
	2,100円	無料
ANA普通カード＋5マイルコース	2,100円		1マイル/200円(移行手続が別途必要) 1,000円につき1ポイント＝5マイル	搭乗毎にボーナスマイル(搭乗区間の10%) ANAマイレージバンク
	2,100円	無料
ANA普通カード＋10マイルコース	8,400円		1マイル/100円(移行手続が別途必要) 1,000円につき1ポイント＝10マイル	搭乗毎にボーナスマイル(搭乗区間の10%) ANAマイレージバンク
	2,100円	6,300円
ANAアメリカンエキスプレスカード	10,500円		1マイル/100円(移行手続が別途必要) 100円につき1ポイント＝1マイル安心の旅行損害保険つき	搭乗毎にボーナスマイル(搭乗区間の10%) ANAマイレージバンク
	5,250円	5,250円
デルタスカイマイルシティクラシックカード	10,500円		1マイル/100円安心の旅行損害保険つき	搭乗区間距離がスカイマイルに加算。デルタ航空もしくはスカイチーム提携航空会社にて使用可能。日本国内線運行会社は提携外。ぱしふぃっくびいなす(日本クルーズ客船)、にっぽん丸(商船三井客船)のクルーズが5%OFFとなる。
	10,500円	無料
デルタスカイマイル JCB一般カード	10,500円		1マイル/100円安心の旅行損害保険つき	搭乗区間距離がスカイマイルに加算。デルタ航空もしくはスカイチーム提携航空会社にて使用可能。日本国内線運行会社は提携外。初年度は年会費割引が適用されるため5,250円。
	10,500円	無料
デルタスカイマイル JCBテイクオフカード	1,575円		1マイル/200円安心の旅行損害保険つき	搭乗区間距離がスカイマイルに加算。デルタ航空もしくはスカイチーム提携航空会社にて使用可能。日本国内線運行会社は提携外。初年度は年会費割引が適用されるため無料。
	1,575円	無料

上記でお分かりのように、2010年現在のところJALカードが航空系カードの中ではもっともお得なカードといえます。2007年まではANAカードもJALカードとほぼ同じくらいのマイル積算率だったのですが、マイル積算基準が変更されてからマイラーには魅力の乏しいカードになってしまいました。結論として、現在のところはJALカード＋ショッピングプレミアムで、特約店でお買い物をするのが最もオトクなマイルの稼ぎ方のようです。

©Kouhei14915

私も、ANAマイレージクラブのマイル加算ポリシーが変更された2008年からJALマイレージクラブに乗り換えて、今はこの方法でマイルを貯めています。すべての支払いを一枚のクレジットカードにまとめているので1年間で二万マイル超のマイルが積算できています。二万マイルあれば国内線往復はおろか、近距離国際線往復チケットとの交換も可能です。JALチケットの金券に換算するとと三万円相当の価値があります。通常何も考えずに支払いを済ましていては捨ててしまっている特典ですので、是非この機会にマイル獲得方法の見直しをお勧めします。

上記比較では、ゴールドカード、ダイナーズクラブなどプレミアムクレジットカードは掲載しておりません。これらのカードは年会費が高く、マイルを貯める上ではあまりにもオトクでないためです。

プレミアムカードですと、海外旅行損害保険は付帯されているのですが、年会費があまりに高額なため魅力的ではありません。これらのプレミアムカードは実益よりもステータスとして使われているのでしょう。ただし、空港ラウンジでのゆとりのある出発をお望みの場合や、ワンランク上の保証をお望みの場合には、これらのプレミアムクレジットカードを選ぶチョイスもあります。また裏ワザでもありますが、家族の代表が一枚プレミアムカードを所持し、他の家族メンバーは家族会員として入会することにより提供されている特典を使うこともできます。年会費は高いのですが、プレミアムカードのほうがマイル積算率が高かったりして、マイル獲得に有利な場合もあります。

とはいえ、通常の旅行保険のみが目的である場合には、各社プレミアムカードではなく、横浜インビテーションカードや楽天カードのようにお得なカードもたくさんあるので確認してみましょう。これらのカードは年会費が無料な上、通常使用においては十分な金額の旅行保険が付帯されているので安心です。海外旅行損害保険の自動付帯金額などの比較については下記をご覧ください。

JALカード、ANAカードの旅行損害保険の適用範囲

ブランド	年会費	傷害死亡	傷害後遺障害	傷害治療費用 1事故の限度額	疾病治療費用 1事故の限度額	賠償責任 1事故の限度額	携行品損害	救援者費用年間限度額	補償期間
JAL普通カード	2,100円家族1,050円	1,000万円	30万- 1,000万円	-	-	-	-	100万円	90日間
ANA普通カード	2,100円家族1,050円	1,000万円	30万- 1,000万円	-	-	-	-	100万円	90日間
JAL Club-Aカード	10,500円家族3,675円	5,000万円	5,000万円	150万円	150万円	2,000万円	50万円/旅行 100万円/年	100万円	90日間
ANAワイドカード	7,612円家族1,575円	5,000万円	150万- 5,000万円	150万円	150万円	2,000万円	50万円	100万円	90日間
デルタスカイマイルシティクラッシックカード	10,500円	5,000万円	5,000万円	200万円	200万円	2000万円	50万円 100万円/年免責3,000円	200万円	3ヶ月
デルタスカイマイルJCBカード(一般カード)	10,500円	5,000万円	5,000万円	100万円	100万円	-	30万円免責3,000円	50万円	3ヶ月
デルタスカイマイルJCBカード(テイクオフカード)JCB	1,575円	2,000万円	2,000万円	50万円	50万円	2,000万円	10万円/旅行 100万円/年免責3,000円	50万円	3ヶ月
横浜インビテーションカード	無料	2,000万円	2,000万円	200万円	200万円	2,000万円	20万円	200万円	90日間
楽天カード	無料	2,000万円	2,000万円	200万円	200万円	2,000万円	20万円免責3,000円	200万円	90日間

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