海外格安航空券は、時間と労力をかけて調べれば調べるほど、お得なチケットを見つけられる可能性が高くなります。この分野の先駆けとなったのはエイチアイエスですが、この他にもたくさんの格安航空券取扱会社があります。
各社とも得意なディスティネーションや航空会社がありますが、基本的に格安航空券についてはタイミングが勝負で、特定の手配会社がいつも安いとは限らないのが現状です。有名な格安航空券手配の会社であっても、需要が少ない路線だったり時期が悪かったりすると、通常の大手旅行代理店よりも料金が高額だったりすることもあります。格安航空券の入手は、やはり時間をかけて丹念に調査するしかないようです。
また、年末年始には、格安航空券手配の老舗、エイチアイエスが格安パッケージを発表するので、これも要チェックです。2010/2011年もグアム4日間20,110円、ソウル3日間14,800円、バリ島5日間39,800円 など、特別な企画が目白押し。予約開始と同時に売り切れてしまうパッケージも多いので、よく注意して計画を練りましょう。
格安航空券オファーのリストアップサイト
最近はインターネットが普及したため、格安航空券のオファーを一覧表示するウェブサイトが多くなってきました。たとえば、以下のようなサイトがあります。
このようなサイトを使うと、安い航空券や航空会社のオファーをワンクリックで調べることができ大変便利です。筆者も、これらのサイトを使用して何度も格安航空券を入手しており、掘り出し物の航空券を入手してきました。それでも、これらのサイトですべてのお買い得格安航空券の情報がリストアップされているとは限らないのです。
実際、同じ航空会社の同じタイプの航空券であっても検索を行うウェブサイトによっては値段が異なることもあります。これは、サイトの運営者のポリシーによるもので、期間、売れ行き、タイミングなどの要素によって値段が微妙に変わってくるのです。それで、やはり掘り出し物の格安航空券入手は力業だといわざるを得ません。なお、このようなサイトでは大抵24時間予約手続きが可能であることが多いのですが、サイトによってはオンラインで行えるのは仮予約のみで、正式回答には24時間程度かかる場合もあるので十分注意しましょう。また表示される金額に加えて手数料が徴収される可能性もあります。
航空券については、運賃のほかに燃油サーチャージが別途かかってくることがあります。この燃油サーチャージは航空会社によって異なり、場合によってはフライト総費用のうちの相当割合を占めることがあります。欧米や日本の航空会社はこの燃油サーチャージが比較的高い傾向にあります。
2014-2015年頃はこの燃油サーチャージが下がり傾向なので海外旅行のチャンスです。燃油サーチャージは原油市場価格の変動に伴う変動性で、それぞれの航空会社のウェブサイトに掲載されていますので、この値段も十分加味して最も安いチケットを探しましょう。
乗り継ぎ便の利用の是非
乗り継ぎ便を予約する場合は下記の要素も考慮に入れる必要があります。
a. 途中国での出入国税
b. 途中空港の空港使用料
c. 途中空港での宿泊の必要性
途中空港での滞在時間によっては、途中経由地にて別途ホテルを手配する必要があり、滞在先ホテルの料金を考慮すると直行便よりも価格が高くなってしまうこともあり得ます。空港のロビーで一晩明かす覚悟ならいいのですが、旅先での疲れも考えてある程度快適に移動したいのであれば、途中空港での滞在時間とその空港周辺ホテルの相場料金を調査は必須となります。また、ホテル滞在のために一度空港の外に出る必要があるのであれば、途中国入出国のための各種税金や空港使用料が必要になることも無視できません。また、乗り継ぎ便の場合、往復とも第三国(途中空港)を経由しなければいけないという面倒臭さがつきまといます。
空港によってはイミグレーションを通過せず、空港の到着ロビー内に仮眠できるトランジットホテルを設けているところもありますが、このようなホテルは一晩単位ではなく一時間単位で料金がかかる場合が多いので注意が必要です。たとえば、最初の6時間が規定料金、その後1時間、ないしは3時間ごとに追加料金がかかるという具合に料金が請求されます。この種の施設があることで有名なのはクアラルンプール、シンガポール、バンコク、ソウル、アムステルダム、ドバイなどの空港ですが、大手航空会社がのハブとしている空港には大抵この種の施設があります。このあたりの情報は、それぞれの空港のオフィシャルウェブサイトを確認するとチェックできます。なお、このようなトランジットホテルに滞在する場合、一度イミグレーションを出てしまうとトランジットホテルのある乗り継ぎエリアに戻れず、宿泊できなくなるので気をつけましょう。
乗り継ぎ便での途中降機、ストップオーバーについて
なお、途中空港で一定時間以上滞在を余儀なくされるのなら、一旦空港の外に出て途中経由地での観光も楽しんでしまうというワザもあります。たとえばヨーロッパ旅行に行く際に、シンガポール航空を使用してシンガポール観光も含めてしまうといった具合です。このようなスタイルの旅を検討しているのなら、検討している航空券が途中降機もしくはストップオーバーを許しているかどうかを確認しましょう。途中降機とは、一般に途中経由地の都市での滞在が24時間未満の場合、ストップオーバーとは途中経由地での滞在時間がそれ以上の場合を指します。格安航空券の種類によっては、途中降機やストップオーバーに追加費用が必要だったり、回数が制限されていたりすることがあるので注意が必要です。うまく航空券を検討して購入すれば、一度の旅行で複数箇所を訪問して旅を二倍にも三倍にも楽しめるかもしれません。実際に筆者も、シアトルでストップオーバーしてフロリダ・ニューヨークを訪問したり、香港で途中降機・観光して、ニュージーランドを訪問したりした経験があります。
格安航空券手配会社で筆者がよく利用する会社を下記にリストアップしておきます。
格安航空券手配会社 | 詳細 |
エイチアイエス |
一時は格安航空券といえばエイチアイエスというほど名の知れ渡った格安航空券手配会社。別途航空券手配手数料がかかる。年末年始には格安パッケージを発表することが多いので要チェック。 |
トルノス |
通常の検索サイトでは出てこないような「往復異なる航空会社や運賃の組合せ」まで検索対象とするため、年末年始のようなピーク期でも空席が見つかり易い。また検索の都度最新の空席情報を取得するため、「たった今発生したキャンセル席」を確保することもでき、直前期ならではの「お得価格」の商品が見つかる可能性が高い。 |
イーツアー |
数々の格安航空会社のオファーを一覧で表示するウェブサイト。オンラインで予約もできるからとても便利。海外の航空スケジュールを一覧表示できる航空時刻表も大変便利。 |
フリーバード Free Bird |
ワールドトラベルサービスが手がける海外航空券予約サイト。最近は「日経トレンディー」や「東洋経済」などでも取り上げられるようになってきた。こちらで発行される航空券は、最短出発前日の15時までオンライン予約可能なので、ギリギリの出発に便利。 | エイビーロード |
海外格安航空券や海外格安パックを扱うリクルートのウェブサイト。書籍版エイビーロードのオンライン版で情報量も多い。 |
業界一安い海外航空券提供をうたう旅行会社。筆者もバンクーバーゆき、シアトルゆき航空券の手配などに使用したことがある。対応も丁寧でお奨めの旅行会社。別途手配手数料が必要になることが多いので注意。 | |
地球の歩き方ドットコム | ベストセラーガイドブック、「地球の歩き方」のウェブ版で、掲載情報も多い。メールアドレスを登録しておくと、キャンペーン毎に掘り出し物航空券リストが送られてくる。 |
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