2. 航空会社直営のサイトを調べる
たとえば、全日空は2010年9月現在、羽田国際線増便記念として、ロサンゼルス(76,000円)、シンガポール(52,000円)など世界9都市へ割引キャンペーンを行っています。注目すべきはこの特別キャンペーンにおいて往路復路各1回ずつの日本国内線の追加フライトが無料になるということです。このキャンペーンを利用すると、国内線の充実した全日空のネットワークを利用し、乗り換えアクセスのいい羽田空港を経由して、世界各国へ全日空のオフィシャルチケットで旅行することが可能になります。また、このキャンペーンで購入できるチケットは全日空のオフィシャルチケットとなるのでフライトマイルも加算され(路線正規マイル数の70%)、事前座席指定など充実した全日空国際線のサービスも楽しめます。。
海外に目を向けると、海外大手航空会社の中にはウェブ直販を積極的に展開している会社も数多くあり、ディスティネーションによっては、格安航空券を手配するより直接航空会社からチケットを購入したほうが安い場合も多々あります。
たとえばクアラルンプールやコタキナバルと東京・大阪への直行便を運行しているマレーシア航空では、ここ数年、半年に一回程度の頻度で大幅なキャンペーン運賃を打ち出しています。昨年2009年には、期間限定で東京 - クアラルンプール間片道10,000円という大胆な割引チケットが販売されました。このチケットを利用すると税金や空港使用料などの諸経費を含めても往復30,000円でお釣りのくる格安ぶりです。しかもチケットはeチケットなので、チケットを自宅に郵送してもらったりする手間は必要ありません。チェックインは当日空港に行ってパスポートを見せるだけです。支払いはクレジットカード決済でオンラインすべて完了するので、当然ながら支払いのためにマレーシア航空の窓口に行ったり、旅行代理店に行ったりする必要もありません。また超破格な値段であるとはいえ、航空会社発行の正式チケットなので事前ウェブチェックインや事前座席指定など、マレーシア航空が通常提供しているサービスも利用することができます。実のところ、マレーシア航空に限っていえば、ほとんどの乗客が事前ウェブチェックインを利用するので、当日チェックインカウンタに早くから並んでも希望の席が取得できる可能性は低くなります。それほど航空会社がウェブでの直販に力を入れているということです。羽田国際化が加速する中、マレーシア航空はコタキナバルへの直行便を羽田空港に就航させるので、マレーシアだけでなく、オーストラリア、中東、ヨーロッパ方面へ旅行する際にも、是非とも比較検討したいエアラインのひとつです。
WEB直販型航空券を扱っている航空会社 | 詳細 | おトク度 |
マレーシア航空 | 日本 - マレーシア各地、マレーシア経由でアジア各地やヨーロッパ、オセアニア、アフリカ大陸への航空券を扱う。日本地区のサイトはこちら。日本地区とグローバル地区のウェブサイトでは異なるキャンペーンを行うことも多いので双方のウェブサイトの確認をオススメする。2010年11月より羽田 - コタキナバル線が就航開始。時折、驚愕するような破格値キャンペーンを打ち出すので要チェック。日本からの直行便就航都市はクアラルンプールとコタキナバル。 | ★★★★★ |
タイ国際航空 | 日本 - タイ各地、バンコク経由でアジア各地やヨーロッパ、オセアニアへの航空券を扱う。日本地区のサイトはこちら。日本地区とグローバル地区のウェブサイトでは異なるキャンペーンを行うことも多いので双方のウェブサイトの確認をオススメする。2010年11月より羽田 - バンコク線が就航開始。東京・大阪以外にも福岡、名古屋などからバンコクへの直行便を運行しているので、九州、中京地区からの旅行に便利。日本からの直行便就航都市はバンコク、およびプーケット。 | ★★★★ |
キャセイパシフィック航空 | 日本 - 香港、香港経由でアジア各地やヨーロッパ、オセアニア、アフリカ大陸への航空券を扱う。日本地区のサイトはこちら。日本地区とグローバル地区のウェブサイトでは異なるキャンペーンを行うことも多いので双方のウェブサイトの確認をオススメする。東京・大阪以外にも福岡、新千歳から香港への直行便を運行しているので、九州、北海道地区からの旅行に便利。日本からの直行便就航都市は香港。 | ★★★★ |
KLMオランダ航空 | 日本 - ヨーロッパ各地への航空券手配が可能。値段もお得度が高くウェブでの直販に力を入れている航空会社のひとつ。日本からの直行便は東京成田および大阪 - アムステルダム間に合計週17便運行。 | ★★★★ |
シンガポール航空 | 日本 - シンガポール、シンガポール経由でアジア各地やヨーロッパ、オセアニア、アフリカ大陸への航空券を扱う。日本地区のサイトはこちら。日本地区とグローバル地区のウェブサイトでは異なるキャンペーンを行うことも多いので双方のウェブサイトの確認をオススメする。東京・大阪以外にも福岡、名古屋からシンガポールへの直行便を運行しているので、九州、中京地区からの旅行に便利。2010年11月より羽田 - シンガポール線が就航開始。 | ★★★ |
ユナイテッド航空 | 日本 - アメリカ各地に加え、アジア各地への航空券を扱う全米最大の航空会社。ANAなどが加盟している航空連合スターアライアンスでも中心的な存在。成田空港は同社のアジア側ハブという位置づけだ。筆者も航空会社のオンライン予約でアメリカ行き航空券を格安で購入したことがある。日本地区のサイトはこちら。 | ★★★ |
デルタ航空 | 日本 - アメリカ各地に加え、アジア各地への航空券を扱っている。2008年、ノースウェスト航空と合併し、旅客運送数、旅客キロ数で世界第二位の航空会社となった。日本地区のサイトはこちら。 | ★★★ |
ヴァージンアトランティック航空 | 充実した旅客エンターティメントを提供することで有名な航空会社で、日本 - イギリス各地(主にロンドン)への航空券を扱う。マイレージプログラムとしてフライングクラブを運営。日本地区のサイトはこちら。 | ★★★ |
ANA 全日空 | 日本 - 世界各地への航空券を扱う。エコ割など早期割引運賃はお得であることがあるが、往復単位での予約しかできないのが難点だが、正規航空券としての数々の特典を受けることができるのは嬉しい。海外サイトからは予約すれば片道での予約ができることもあるが非常に高額であることが多く実質利用できないことが多い。 | ★★ |
JAL 日本航空 | 日本 - 世界各地への航空券を扱う。往復単位での予約しかできないのが難点だが、正規航空券としての数々の特典を受けることができるのは嬉しい。キャンペーンも時折実施しておりお得なチケットが入手できる可能性もあるので要チェック。海外サイトからは予約すれば片道での予約ができることもあるが、非常に高額であることが多く実質利用できないことが多い。 | ★★ |
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