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敦賀~新潟~秋田~苫小牧 新航路に就航した「ニューしらゆり」
写真・文:金田 芳晴様

敦賀港の「ニューしらゆり」
前回、「しらゆり」で一度レポートしているが、今回同船が新航路に就航し、それに乗船したので、別の角度から、再度レポートしたいと思う。 この夏は、公私とも忙しく、とても北海道旅行に行けるとは、思ってなかった為、予約も何もしていなかった。しかし、4日間の休みが取れたため、当初はフェリーを使った下記の旅行を企てた。

当初は、下記の日程を立てた。
1日目:福井 17:00頃 jrにて 舞鶴へ
1日目:舞鶴 23:30発
2日目:終日 クルージング
3日目:小樽 4:00着
札幌発着の定期観光バスに乗って、どこかへ…
3日目:小樽 23:30発
4日目:敦賀 20:30着 jrにて帰福
予算は、大人2人,小学生2人、1等船室貸し切り、定期観光バスは、昼食付以上で、(定期観光バスの食事を除いて)約10万円。しかし、予約電話を掛けたのが、予定の1週間前……・・満室(2等は空いていたが)であえなく、撃沈!!

仕方が無く、今回のレポートとなった 新航路の敦賀~秋田を予約した訳である。舞鶴発プール付きで、家族連れには最高なのだが…・








上記写真はすべて金田 芳晴様提供。

フェリーの出港は朝9時45分す。当日は、ちょっと早めの7:00に自宅を出発。高速を使ってフェリーターミナル(以下ft)に着いたのは、8時ちょうどぐらいです。

今回乗船する、「ニュー しらゆり」は、新たに7月8日に開設された新日本海フェリーの新潟~秋田~苫小牧航路に就航した17,305tの大型フェリー。といっても、今年(99年)7月7日迄は僚船「ニュー はまなす」と共に新潟~小樽間の夜便(2便/日)に就航しており、苫小牧寄港に伴う航路の再編でその2隻が新航路に投入されたわけです。

敦賀へは、新潟を経由して1回/週の割合で就航しています。残念ながら、現在の配船では、欠航でも無い限り、敦賀へ来るのは「しらゆり」だけの様です。 僕自信、昨年、一昨年と新潟からこの「しらゆり」に2回乗船しているので、願わくば、「はまなす」に乗船したかったのだが…

コメント:パンフレットによれば 「しらゆり」はクラッシック、「はまなす」は、モダンがコンセプトだそうで…

さて、敦賀からの乗船状況を観てみると、トラックは、シャーシも含め少数である。貨物輸送は、毎日就航している高速フェリーの「すいせん」&「すずらん」のウェイトが大きい。1回/週では、 運送業者の対応も出来にくいと思われる。乗用車をみると、苫小牧行きは、15~16台程度、秋田行きは、10台程度。新潟行きは、2台しかなかった。乗客は、全員で50~60人程度か?このフェリーの定員=929人からみると、ガラガラ状態である。実は、どうも港間で枠があるようで、hpでの予約状況を見ていると、新潟-苫小牧が満席でも、秋田-苫小牧は、空きがあったり、その逆もある。

今回、大人3人と、子供3人(内1人は6歳未満で添い寝の為無料)の人員構成だったため、1等船室を1部屋、2等寝台を1つとした。1等船室は、電話の予約時点で、船室が決まっていた。(今回は、左舷側の最前側)2等寝台は、乗船してからエントランスロビーのインフォメーションで場所を決めるのだが、大抵はこちらの希望(たとえば、なるべく前側で上段を・・)を聞いてもらえる。

しかし今回は、秋田で下船する乗客だけは、部屋を固めているため、希望の幅は狭くなっている。 (秋田着が朝6:00なので、下船の案内放送で、他の乗客を起こさないようにする配慮だそうである。)それでも比較的希望に近い前よりの寝台となった。

フェリーは、定刻通り9:45に出港。今年は、猛暑の為か、フェリーが岸壁から離れると、其処には無数のクラゲがおり僕でも気持ちが悪いぐらいであった。(スラスターにきっとたくさん巻き込まれている事でしょう(^^)

敦賀を出たフェリーは、一路新潟を目差します。敦賀湾~越前海岸を通り能登半島と、航路は沿岸を通るため、常時右舷側には、陸地が見えます。越前海岸では、双眼鏡でみると、海水浴をしているのも見えます。そのおかげで、携帯もほぼ常時使用できます) ただ当日は、35℃を超える暑さの為、デッキに長く居る元気は有りませんでした。 船内ですが、以前にレポートした時は、9月末という事も有り、フォワードサロン前方窓は、高波対策で外から封印されていましたが、今回は、ちゃんと開いていました。

前回より変わったのは、レストランです。まず、セットメニューが出来た事(たとえばラーメンセット=醤油ラーメン+ミニカルビ丼+サラダ)により、安く感じられます。営業時間も、2時間以上開いており、時間の制約が少なくなりました。帰りに利用した、秋田→新潟ではブランチタイムといって8:00~14:00まで連続で営業していました。 また、前回まで乗船前日までに予約が必要だったグリルでのコースディナーも乗船当日も予約を受け付けています。(ランチコース:3,000、ディナーコース:5,000円 お子様コースもある)ただし、グリルでの食事が出来るのは、1等船室以上の乗客のみである。(と、部屋のメニュー案内に書いてあった)

風呂は、1等船室用と、2等用に2箇所にあるが、別にどちらに入っても良い様である。大浴場といっても、せいぜい7人~10人程度と、あまり広くはありません。また展望風呂でもありません。(男性用は、2等用の方が、1等用より若干広いようです)石鹸はあるが、シャンプーー&リンスは無いので、自分で準備が必要です。(九越フェリー{東日本フェリー}の「れいんぼうべる」では、あったのだか・・)

3階にあるラウンジでは、液晶プロジェクターを使って、80インチ程度のスクリーンで、映画(?)を上映しています。夏休み期間でもあり、対象年齢はやはり低めです。 ただし、ラウンジは、もはや其の目的では、使われなくなってしまったのが残念です。せっかくステージやカウンターバーが備わっているのでピアノ生演奏やショータイムがあると、それこそ「いしかり」に負けないサービスが提供できるのに…あと、「しらゆり」は1987年就航ということもあり、エンジンの振動は、やはり最新鋭と比べると大きいと言わざるを得ません。

僕らの1等船室は、最前側にあるにも関わらず、其の振動は「れいんぽう べる」のほとんど振動を感じないのと比べようもなく大きいです。(その「れいんぽうべる」も2等寝台あたりは、振動も音も大きいですが…) 夕方になると、真っ赤な夕日がまさに水平線に沈もうとしていた…とおもったら、佐渡が島に沈んでいきました(^^)

さて、新潟には、定刻の21:00に到着。ランプを降りていったのは、バイク2台と、新日本海フェリーの関係車両と思われるのが2台だけです。その代わり、トラックや、のの積み込みは、たくさん(数えてなかった)あり、加えて乗用車もたくさん乗船してきました。

新潟出港は23:30。一眠りの後、朝5:00に船内放送で下船の案内がはいります。6:00定刻通りに秋田港に到着。僕らは、ここで降りましたが、たくさん乗船があったようです。ほぼ満席かな? ところで、秋田ftの外観は、敦賀や、小樽ftのように変わった?物ではなく、新潟、舞鶴ftに似た、一般的なものでした。また、敷地自体もあまり広くはなく、新潟、敦賀の1/3~1/4程度しかなく、たくさんのトラックや乗用車が来た時は、あふれてしまいそうです。ps:秋田に車両登録してある場合、前日までに申し込めば10%の補助が出るようです。

秋田からの帰りは、本当は、車で走って帰る予定だったのですが、子供たちがまたフェリーに乗りたいと、いうもので、急遽秋田→新潟の予約をとりました。残念ながら、帰りのフェリーも「しらゆり」でした。部屋はもちろん一番安い2等和室です。

朝8:55出港。15:30着 のデイクルーズです。大人:2,200円 子供1,100円と、遊覧船並みの料金で、風呂も入れるし、映画も見られる船好きに取っては、お得な航路と思います。苫小牧から到着したフェリーからの降車状況を見ていると、トラック類は少なかったのですが、乗用車は、全体の約1/3程度が降りたと推定します。秋田noが半数、岩手等東北noが数台、残りは、北海道noでした。秋田からの乗客は、全部で20人程度、車両は6台でした。2等の和室は、秋田で降りた方が使っていたのを、きれいに整備された広い1部屋が、あてがわれた為、ガラガラで、大変申し訳ないぐらいでした。

ただし、願わくば、プール付きの「らべんだあ」だったらなあ…。来年は、やはり舞鶴発で、北海道をねらってみようといます。

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