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高速フェリー「すずらん」乗船レポート
写真・文:金田 芳晴様

鶴賀港の「すずらん」
鶴賀港の「すずらん」
 出港は23時30分。乗船する「すずらん」はこれで3度目である。特徴は、細長い船体に強力なエンジンをもって航海速力29.4ノットという大型フェリーでは日本最速である事。又、そのスマートな船体とあいまって、シップオブザイヤー"96も受賞している。また、「ニューしらゆり」とほぼ同一のトン数(17,345トン)ながら乗客収容数は半分近い507名に留められている。これは主に2等和室(つまり雑魚寝)の定員が大幅に減ったことによる。また、1等以上の船室は、すべて海側になっており、窓から他のフェリーと一目で分かる高速性を実感できる。

 さて、当日は、なぜか無人搬送のトレーラーが多数載っており、一般車両はキャンセル待ちが出るほどの満杯状態でした。そのため、車両積み込みに時間がかかり、5分ほど出港が遅れたようです。
 このフェリーは、航海中はその高速性ゆえ風が強く、デッキに出ることはできません。出港時と入港時のしばらくしか、出れないのが残念です。

 車両甲板からエントランスロビーまでは、階段です。エレベーターもありますが、通常は使っていないようです。今回も寝台は、エンジンの音、振動が少ないもっとも前(フォワード側)にしました。「フェリーあざれあ」「フェリーしらかば」のように「すずらん」も防振ゴムの上にエンジンを設置して、振動を大幅に減らすことはできなかったのでしょうか?そうすれば、もっと快適なのに・・・

 今日の乗客は定員の2/3程度で、思ったより多くいました。この敦賀航路は、関西、中京からの乗客がもっとも多いようです。エントランスロビーは、3層吹き抜けとなっており、まるでちょっとしたホテルのロビーの様です。壁面には、芸術的な7色のレリーフが飾られていたり、絵画のようなオブジェが飾られています。


「すずらん」エントランスロビー
 2階にあがると、1等個室、レストラン、完全予約制のグリル、そして後部デッキにつながるカフェテラスがあります。後部デッキには、ジャグジーやサウナが設置されています。(ただこのジャグジーに入っている人はいませんでした)また、両舷には、それぞれ16名程度の椅子が備わったプロムナードデッキとなっており、のんびり海原を眺めるのに適した場所で、いつも僕はここで時間潰しをしています。また、この階には、チルドレンルーム、ゲームルーム、ビデオルームもあります。

 3階に登るともスイートルーム、特等船室、ビデオシアターがあります。ただし、ビデオシアターの質はavマニアの端くれの僕から見ても、低レベルとしかいえません。

 フォワードサロンは、「ニューしらゆり」と同様に前方の窓が目潰しされていて、まったくいる気がしません。残念です。レストランは、「ニューしらゆり」と同様に、カフェテリア方式です。今回は、到着が20時30分ということで、朝、昼、夕食の3回利用した。それにしても、やはり高いです。昼に食べたラーメンは 580円でした。旭川で食べたおいしいラーメンより高かった。・・・・ま、しかたがないか・・・

 すいせんの航路は、比較的沖合いを通るため、携帯電話は使えません。(船舶電話は衛星を利用しています)また、僚船である「すいせん」とのすれ違いは、だいたい9時40分前後となるので、見たい人は9時30分頃から右舷側で準備して待っていた方がいいです。何しろ、相対速度が110km程度もあるので、見えたと思ったら、あっという間にすれ違ってしまいます。今回も一応「ただいまからすれ違う」との船内放送がありましたが、多くの人が見逃して残念がっていました。  そして、20時20分予定より若干早く敦賀港に入港しました。帰りは、波も穏やかで、ほとんど揺れを感じることなく快適な、クルージングを満喫することができました。



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