写真・文:idyllicocean
瀬戸内の豪華シティーホテルというにふさわしい都市型シティーホテル感覚の"ほわいとさんぽう2"というフェリーがある。本船は神戸から松山を結ぶ瀬戸内の豪華フェリーだが,長距離フェリーというには少し短い航路に就航しているので,あまり知らない方も多いのではないだろうか?
この船は三宝海運が神戸から今治を結んでいた”ほわいとさんぽう”の代船として建造したものだが,その豪華さは船というよりむしろ,大都市にあるシティーホテルをそのまま瀬戸内に持ち込んだような感じだ。本船に乗船して感じた本船の特徴を簡潔に述べたいと思う。
神戸港を22:30に出た本船は翌日08:30分とちょうどよい時間に松山港に到着するスケジュール。途中,建設中の明石海峡大橋,瀬戸大橋といった名所は深夜に通過する。夜が明ける06:30頃に本船は今治港に入港する 。このあたりから甲板に出て移り変わる瀬戸の景色を楽しむことができる。
松山港について写真を取ろうとしてもかなりはなれないと上まで入らないほど喫水上が高い船だ。全長が155mなのに10,180tもある。この船に乗船して感じたことは、瀬戸内のフェリーの豪華さと太平洋を走るフェリーの豪華さとは質が違うということだ。瀬戸内の”ほわいとさんぽう2”をはじめたフェリーでは船内が洗練された無駄のないシティーホテル感覚にまとめあげられているのが多いのに対し、太平洋側のフェリーは広々とした船内の作り方でどちらかというとリゾートホテル感覚に作られているような気がする。都市がそのまま洋上を走っているような雰囲気のような気がした。それぞれの持つ雰囲気を大事にして個性的なフェリーをたくさん作ってほしい!と思う次第です。
時間帯も効率的なので、今度一度乗船してみたいです。