前夜発の関西汽船の小倉-松山航路で、早朝松山観光港に到着し、これに乗り継ぎました。「ほわいとさんぽう2」の入港・到着を待って撮影した後、一旦松山市街へと出て、出港1時間前に観光港へと戻りました。
この日の松山からの乗船は20人程度。1981年建造というのに、乗船口からエン
トランスホールまでは、エスカレーターが設置されていたのには驚き。
私にとっては初めての乗船なので、三宝海運当時のことは知る由もありませんが、と
りあえず船内を一通り回ってみたところ、スナックナビオはソファ・テーブルそのままに自販機コーナーに。割烹「たちばな」は売店になったものの、入り口ドアガラスのマークや照明に名残が。クラブフェニックスの通路部のショーケースには、桜井漆器などの名産品が展示され、レストラン・グルメ側のそれには、しまなみ海道のグッズ類が展示。
案内された2等は、4階後方の2等団体部屋とされていたところで、アウトサイドの区画。既に「団体部屋」としては使用されていなかったよう。設備は、マット付きで毛布は船体と同じ鳳凰のイラストが入った、オリジナルのもの。
売店やレストランの営業は、要員の関係からか細かく区切って数回に分けてありました。営業時間は以下の通り。
*レストラン
05:30-07:30, 11:30-12:30, 13:45-15:00, 18:00-19:00, 21:45-23:30
*売店
05:15-07:30, 11:30-12:30, 13:45-15:00, 18:00-19:00, 21:45-23:30
売店では、「ほわいとさんぽうグッズ」も販売。フェイスタオル、tシャツ、キーホルダーを販売。
船首部の特等・1等のラウンジには、後付けされたと思われる自販機が。しかし夜間航行に支障がないよう、自販機の照明は減光されており、夜間航行時の前面窓開放は継続されているのは嬉しいところ。
13:20頃に来島海峡大橋を通過し、13:40今治港到着。
今治では、ゴミの搬出や食堂の食材積み込みも。食材はフェスティバルホール横のミニクレーンを用い、かごを上下させて搬入。
今治港には多数のトラックがおり、完全な昼便のこの船に乗るのかどうか、最初に見えたときはいささか疑問に思えたものの、結果として全てのトラックが乗船。これにはかなり意外な印象を持ちました。トラック運転手の方々がかなり乗ってきて、船内は松山-今治と比べれば賑やかに。
5階インサイドの2等室は今治からの乗客用に割り当てられていました。ということで、2等に乗るなら松山からの方がいいかもしれません。
この船は、2等やレストラン部の窓が、縦長でしかも数が多く、非常に明るいという印象がします。
船首部のラウンジで前方風景などを楽しんだりし、展望浴場の方へ。展望浴場は、1981年建造というのに、サウナまで設置されていたのには驚き。展望浴場は窓も大きく、最近のフェリーのそれにひけをとりません。石けんは備え付けてあるものの、他は(シャンプー・リンス)なし。大浴槽に加え、水風呂用の小さな浴槽と、シャワーブースが1つ。カラン・シャワーは温度調節式の混合栓。脱衣場にはドライヤーが2つ備え付けてあり、コインロッカー(100円)、ヘアーセット・カミソリ・シャンプー・リンスなどの自販機も。16:40頃瀬戸大橋を通過。浴場から風呂につかりながら、昼間の瀬戸大橋通過を見ることが出来るのも、この航路の特権かも。
17時過ぎに高松沖を通過。ラウンジから前方を見ると、宇高国道フェリーや四国フェリーが、次々と前方を横断して行くので、見ていると楽しいもの。(特に四国フェリーは船体に「四国フェリー」と大書きしているのでよくわかる)
17:10過ぎに、四国開発フェリーの「おれんじ7」と離合。あちらも一度乗ってみたい船の一つ。
18時になったので、レストランで夕食を。レストランは食券を自販機で購入するスタイルで、レストラン・グルメのカウンターで食事を受け取った後は、レストラン・グルメの席でも、クラブフェニックスの席でも、どちらでも自由に自分で食事を持って行って食べることが出来ます。メニューは別表の通り。
レストランの営業時間は限られてはいるものの、自販機コーナーには、カップジュース・コーヒーのもの、ビール自販機、加ト吉の冷凍食品(うどん・ラーメン・ホットスナック)があり、レストラン非営業時間でも軽食がとれるようにはなっています。また、ロビーにはカップヌードルの自販機も。
20時頃、明石海峡大橋を通過。イルミネーションが点灯され非常に美しい光景が展開。夜間でもラウンジの前面展望が可能なので、ゆったりと眺めることが出来るのもこの船の持ち味でしょう。
20:25頃、泉大津発の阪九フェリー第二便と離合。到着直前にはダイヤモンドフェリーとも離合。
そして21:20に六甲アイランドに到着。下船時に見た限りでは、5階のインサイドの2等は今治までの乗客用、4階のアウトサイドの2等は松山までの乗客用と、やはり分けられていました。
六甲アイランドでの乗客数は、かなり多いように見受けられました。松山から神戸へは完全な昼便ですが、ここまである意味で楽しめる船はそうないような、そして再び乗ってみたいと思わせる船は、そうないと感じました。
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