diamond princess alaska summer cruise. june 12th to 19th, 2004
7th day, Victoria
クルーズ七日目、朝から太平洋を南下し、バンクーバー島南部のジョンデフカ海峡を通って、ビクトリアに向かう。このビクトリアは今回のクルーズで唯一のアメリカ以外の寄港地だ。到着予定時刻は午後7時。残念ながらほとんど一日の終わる時刻だ。私は、以前にここビクトリアに住んでいたこともあって、このハネムーンで妻とこの町を訪れてみたかったので、短い滞在ではあったがとても楽しみにしていた。
海峡を周って、ビクトリアの町が見え出したのは16:30頃。にもかかわらず一向に港が近づいてこない。船速はデッドスロー、ゆっくりゆっくりとビクトリアに近づいている。パイロットでも待っていたのだろうか?昔からビクトリアは風が強く、そのおかげで夏場でも蚊が殆ど発生しない町でもあるが、強風にあおられながら狭い港内での回頭するのは非常にリスクが高いので、この慎重な操船は大いに誉められるべきものだろう。数週間前には、この港で強風にあおられたクルーズ客船が防波堤に押し付けられスクリューの一部を破損する事故も発生していたので、今回の慎重な操船は評価すべきだろう。
サンクンガーデン
ここビクトリアは、花の都とも呼ばれるほど、町のいたるところに花が溢れている。ダウンタウンには、インナーハーバーに向かってカナディアンパシフィックのエンプレスホテル、そして州議事堂が建っており、ビクトリアのランドマークとなっている。着岸する岸壁のすぐ隣りの船溜りには、アザラシも生息しており、その愛くるしい顔を観光客に振りまく。そしてバンクーバーからの水上飛行機が、ほぼ30分おきに、インナーハーバーに着水し観光客を運んでくる。州議事堂横のGovernment streetをまっすぐ海のほうへ抜けると、左側に広がるのがビーコンヒルパーク(Beacon Hill Park)。広大な敷地を誇り、秋には美しく紅葉したカエデの葉がとても美しい公園だ。英国の雰囲気が色濃く伝わるビクトリアは、町全体が美しい公園のようだ。
ブッチャードガーデンを後にした後、急ぎ足で町をまわり、お奨めのカナディアンレストランで夕食をとったり懐かしの友にも会ったりしてから、後ろ髪を引かれる思いで出航を待つ船に戻った。妻と今度はまたゆっくり来ようね、と約束を交わしながら・・・。
ダイヤモンドプリンセス出港は2359。船の船首部にまわり、出港し離れていくビクトリアの町を見る。懐かしの町が離れていく・・・。見送りに着てくれた家族や友人に挨拶をしながら、船はスローで後進、回頭して船首をジョンデフカ海峡へむけ、シアトルまで、このクルーズ最後の航海の出港となった。
クルーズ最終日-シアトル
The last day of the cruise, Seattle
翌日、シアトル入港は午前7時。私たちは当日飛行機に乗り継いで帰国予定なので、荷物をもって降りるexpress check outを選択した。そうでなければクルーに荷物を岸壁まで運んでもらうことが可能だ。通常はキャビンごとに異なった色のタグが渡され、そのタグ毎におおまかな下船時刻が決まっている。
また船上で購入したものやサービスについては最終日前日に請求書が各キャビンに配られ、内容に間違いがなく、チップの支払額も同意できるのであれば、そのまま放置しておけば、自動的に乗船時に登録したクレジットカードから決済が行われる。何かしらのクレームや変更を行う必要がある場合には最終日前日までにインフォメーションに申し出る必要がある。
シアトル港から空港までは、またもやタクシーを使用。スムーズにシアトルタコマ空港に到着、ユナイテッド機に乗りついで成田への帰国となった。クルーズ前後にホテルでの宿泊があれば、上下船地の町も十分楽しめるのだが、今回は日程の関係上一週間がぎりぎり・・・。忙しいクルーズ旅行となったが、今度はまたゆっくりとプリンセスクルーズで旅したい・・・そう思わせる旅の締めくくりとなった。
前へ | 目次へ |
コメントは登録されていません。 |
|
No comments had been registered yet. |
|
|
|