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「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」マレー半島南下クルーズ 1/4
Legend of the seas one night cruise report on December 27th to 28th, 2010

text and pictures by idyllicocaen


glenn cruise terminalへの看板


シーパスカード。船内の会計は
このカード一枚で清算する。
クルーズの手配
2010年、ロイヤルカリビアンインターナショナルのレジェンドオブザシーズは、はるばる太平洋を渡ってアジアにやってきた。5月に日本発着クルーズを数本こなした後、同船はマレー半島南端シンガポール発着のマレー半島、プーケットなどの南国リゾートクルーズに就航した。今回私達が乗船したのは、シンガポール、プーケット、ランカウイ、ポートクラン、シンガポールとマレー半島西海岸を5泊6日でめぐるマレーシアクルーズのうち、ポートクラン・シンガポール間、通常のシンガポール発着クルーズの5日目から6日目の区間だ。マレーシア地元の旅行代理店により、9月初旬に特別に募集が行われたもので海側のキャビンをmyr474 (船上でのチップ込)で仕入れた。


ポートクランへ
乗船は、クアラルンプールから西に約50km程離れたポートクランのグレンクルーズセンター(glenn cruise centre, 旧スタークルーズターミナル)からで、受付は11:00からと案内されていた。最後にクルーズに出かけたのが約2年前の「飛鳥 ii」だからもう私は船の旅に飢えていた。早く「陸の人」から「船上の人」になれる時を楽しみに・・・クランのクルーズセンターに向かったのだった。ターミナルに行ってみると既にレジェンドは着岸していて、観光客が次々とクアラルンプール観光に出かけている。


レジェンドオブザシーズへの乗船
私たちの乗船受付は10時過ぎ頃から開始され、右上のような乗船カードが手渡され、その後順次船内に案内された。なおパスポートは乗船手続きのときに係員に手渡し、のちほど船内のanchors aweigh loungeにて受け取る手順となる。荷物はポーターに運び入れてもらうよう依頼することもできるが、ワンナイトで荷物も少ないため、自分でキャリーインすることにした。今回乗船する予定のレジェンドオブザシーズの手前にはコスタクルーズのコスタクラシカが停泊している。コスタクラシカも5万トン以上ある大きな船なのだが、後ろに停泊しているレジェンドオブザシーズは、明らかにもう一回り大きい。




エントランスロビーと
展望エレベーター

乗船
ターミナル3階から続くボーディングブリッジを通り、レジェンドオブザシーズに乗船する。乗船口にてセキュリティーチェックを終えると、いよいよ船内、メインエントランスロビーに出る。ここはデッキ4からデッキ8まで吹き抜けの広々とした空間で、二台の展望エレベータに加え、数々の緑があしらわれている。そしてエントランス袖にはさりげなくヤマハ製の白いピアノが置いてあり、アフタヌーンコンサートに使用されていた。このエントランスロビーの上部、デッキ9、デッキ10の部分には斜めにガラスが張ってあるため、太陽からの光も柔らかく船内のメインエントランスに差し込むように設計で、船内は非常に明るく開放的だ。

荷物を持ちながらうろうろするのも邪魔くさいので、まずはひとまずキャビンに向かった。私たちのキャビンは6階船体中央部左舷に位置する6570号室。アウトサイドキャビンの一番上のカテゴリー(fカテゴリー, 154sq. ft.)の部屋だ。実際にはアウトサイドキャビンの一番下のグレード(iカテゴリー, 154sq. ft.)を予約したのだが、船会社側のコンプリメントリーアップグレードの打診を受け、fカテゴリーキャビンへと案内された。エレベータで6階に上がってキャビンを目指した。このとき役立ったのは、エレベータホールに設置されている船形の案内板だ。これを見ると6570号室のキャビンがどこに位置しているのかを一目で確認することができた。



6570号室のキャビン(fカテゴリー)
キャビン
キャビンに入ってまず目に付いたのはキャビン中央に大きな設けられた各窓。ここからクルージング中の海の様子を存分楽しむことができると思うとわくわくする。キャビン手前側右手には小さくてコンパクトな洗面ルーム兼シャワールーム。お世辞にも豪華とはいえない小さなシャワールームだが、ワンナイトのクルーズには申し分ない。きっと先回乗船した飛鳥 iiの美しい大理石仕上げのバスルームの印象が強かったため、バスタブがなくかなりコンパクトなシャワールームに少し拍子抜けしてしまったんだと思う。一晩のワンナイトクルーズ、3回の食事とデザートと宿泊、移動費に1万5千円足らずしか支払っていないことを考えると当然、いやむしろ贅沢なキャビンだ。


エレベーターホールにある船形案内板
シャワールームの向かい側には小さな机とテレビが設置されている。今の時代にはすっかり見かけなくなたブラウン管テレビ。船内特別テレビチャンネルは数チャンネルあったが、いずれもブリッジからの24時間映像は放送されていなかった。レジェンドオブザシーズの航海情報案内チャンネルでは、クルーズ全体の航海距離に対するこれまでの航海距離の割合がグラフで表示されており、画面上部には日入、日出時刻に加え、航海中の気圧、温度情報などがテロップで流れている。暫くすると画面が切り替わり、現在の本船位置が衛星地図上に表示される・・・のだが、これがあまりに小さいので、本船位置はかなり確認しにくかったのが本当のところだ。今回のクルーズでは、幸い携帯電話のgps機能が使えたのでこちらを使用したため、今クルーズでは航海情報チャンネルはあまり役にたたなかった。



開放感のあるデッキ

ゆとりのある外部デッキ
ひととおり荷物をおき休憩した後、早速船内探検に出かけた。乗船開始時よりdeck 9のwind jammer caffeにてランチバイキングが行われていることは知っていたが、まずはひとしきり船内探検が先だ。キャビンを後に船体後部から順に散歩した。最初に訪れたのはdeck 9のソラリウム(solarium)。ガラス越しに入る外からの光が明るく開放的なプールサイドで、リゾートらしくビーチチェアが並べられている。ソラリウムの一角にはピザを専門に供するカウンターがあったので、早速一枚試食してみるとなかなかの絶品であった。ランチが供されているカフェはこのソラリウムの前部に位置しているのだが、まずは後部にまわりその他の設備を見てみることにした。


ブッフェ
@ wiind jammer caffe

ソラリウム後部に位置しているのはビューティーサロンとアエロビクスジム。私たちが訪れた時間には誰も客が入っておらず、サロン前の休憩スペースでは、美しくゆったりと流れる時間を楽しめる静かな空間があった。ここから外部デッキに出て一層上のdeck 10に上がると、そこにはロッククライミングウォールがそびえている。この時間帯はロープが張られており立ち入り禁止となっていた。安全上の理由により、クルーの監督の下に行われる所定のイベント時間以外はロッククライミングウォールへの登頂は許されていないようだ。そしてその前に設置されているのがミニゴルフ。人工芝の敷かれた本当に小さなゴルフコースなので、本当のゴルファーは間違いなく満足しないだろう。ミニゴルフの前には、deck 11へと続く階段があり、これを上がるとロイヤルカリビアンお決まりのバイキングクラウンラウンジへの入り口がある。この場所は、静かな時間を楽しみたい乗客のために日中は解放されているのだが、夜になると騒々しいディスコに早替わりする。deck 10に戻り、船体前部に進むと船首を見渡せるオブザベーションスペースに出た。といっても外甲板上なので航海中は強風に悩まされることになるだろう。ひとしきり上甲板を一周した後、deck 9前方のwind jammer caffeに戻ってランチを頂くことにした。

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