コスタクルージズ

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Costa Crociere (イタリア語でCosta Cruises)は1854年にGiacomo Costaがオリーブ油のビジネスをはじめたのがはじまり。1924年にGiacomoが亡くなると息子のFederico EugenioとEnricoがビジネスを継ぎ、輸送費を節約するため最初の社船であるRavennaを就航させた。1948年、同社最初の客船であるAnna Cを就航させ、Genoaから南米まで船客を運んだ。1997年、Costa Cruisesは米Carnival Corporationと英Airtours plc.に買収され、その3年後、2000年に米Carnival Corporationが完全にその傘下におさめた。

コスタクルーズはとりわけ欧州を主ターゲットとしており、欧州、とりわけイタリア人の好みに合わせたサービスが提供されている。フリートを構成するほとんどの船は、一部の例外はあるものの、基本的によくメンテナンスされて清潔さも行き届いている。最近はCosta ConcordiaおよびCosta Clasica, Costa Allegraの事故を受けて、安全性が非難されたが、会社としても意識が大きく変革されたものと期待したい。

コスタクルーズのクルーズは元気で活発なイタリアの雰囲気。イタリア人クルーは全体の数こそは少ないものの、大勢のオフィサーはイタリア人である。元気で騒々しくのんきな・・・そんなイメージがコスタの船には流れている。ドレスコードは基本的にカジュアル、フォーマルナイトでもそれほど厳しくはない。ある記事はコスタクルーズはパーティー好きにはもってこい、ただし静かで落ち着いた時間をすごしたければ耳栓を・・・しかもいい耳栓を持参するようにとアドバイスしている。

欧州および地中海クルーズでの英語の使用率は低く、イタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語が使われている。さらにカリブ海クルーズでは大勢の乗客がスペイン語を話す。乗客の割合としては家族での利用が多く、ホリデーシーズンであれば大勢の子供たちが家族で乗船する。またーロッパクルーズではクルーズの始まりと終わりが明確ではなく、ほぼすべての港でいろいろな乗客が乗下船を繰り返すシーンが繰り広げられるため、乗客皆が一体化してひとつのクルーズを楽しんでいる雰囲気は少ない。また個人で各港を散策するための情報が少なく、船側の準備した団体ツアーに参加することに抵抗を感じる人には不便に感じることもあるようだ。

Mistral Class
Chantiers de l'Atlantiqueで建造された48,200トン型クルーズ客船。建造時は既に破綻したFestival Cruisesの Mistral (1999)として就航した。

Classica Class
Fincantieriにて建造された53,000トン型クルーズ客船。このクラスのフリートには Costa Classica (324), Costa Romantica (1993)がある。Costa Romanticaは2012年に改装の上、船主にキャビンが増設され Costa neo Romanticaと改名された。2014年、Costa Classicaも Costa neo Classica と改名されたがRomanticaのような大改装は行われず2018年、Costaのフリートを離れる予定。

Victoria Class
Bremer Vulkan造船所によって建造された75,000トン型クルーズ客船、このクラスのフリートには Costa Victoria (1999)、Costa Olympia (1999年建造、Norwegian Skyとして建造)と基本的に同型。Costa Olympia建造中に造船所が破綻したので、Costa Olympiaはノルウェージャンクルーズラインに引き渡されNorwegian Skyとして就航した経緯がある。

Atlantica Class (Carnival Spirit Class)
Kvarner Masa-Yards Helsinki New Shipyardにて建造された85,600トン型クルーズ客船でCarnival Cruise LineのSpirit Classと呼ばれるシリーズの客船。このクラスの客船はパナマ運河を通過できるPanamaxとして設計されている。このクラスのフリートには Costa Atlantica (2000), Carnival Spirit (2001), Carnival Pride (2001), Carnival Legend (2002), Costa Mediterranea (2003), Carnival Miracle (2004)がある。

Fortuna Class (Carnival Triumph Class)
Fincantieriにて建造された101,500トン型クルーズ客船。Carnival Cruise LineのCarnival Destiny (1996)をベースに拡張されたクラスで、Destinyに比べデッキ数が一層増えており、キャビンの数が増加している。このクラスのフリートには Carnival Triumph (1999), Carnival Victory (2000), Costa Fortuna (2003), Costa Magica (2004)がある。

Venezia Class (Carnival Vista Class)
Fincantieri, Monfalconeにて建造された133,500トン型クルーズ客船。このクラスのフリートには Carnival Vista (2016), Carnival Horizon (2018), Costa Venezia (2019), Costa Firenze (2019), Carnival Panorama (2019)がある。

Concordia Class (Carnival Splendor Class)
Fincantieriにて建造されたConcordia Classとも呼ばれる114,500トン型クルーズ客船。Carnival Cruise LineのConquest Classをベースに拡張されたクラスだがLidoデッキから最上層までの設計が変更されている。このクラスのフリートには Costa Concordia (2006), Carnival Freedom (2007), Costa Serena (2007), Carnival Splendor (2008), Costa Pacifica (2009), Costa Favolosa (2011), Costa Fascinosa (2012)がある。座礁事故により全損となり2016にスクラップにされた。

Luminosa Class (Carnival Vista Class)
Fincantieriにて建造された92,700トン型クルーズ客船。Carnival Cruise LineのSpirit ClassとVista Classを掛け合わせた設計となっている。このクラスのフリートには Costa Luminosa (2009), Costa Deliziosa (2010)がある。

Diadema (Carnival Dream) Class
Fincantieri, Monfalconeにて建造された130,000トン型クルーズ客船。このクラスのフリートには Carnival Dream (2009), Carnival Magic (2011), Carnival Breeze (2010) and Costa Diadema (2011) がある。

Excellence Class
Meyer Werftにて建造された(る)183,200トン型クルーズ客船。このクラスのフリートには AIDA nova (2018), Costa Smeralda (2019), Iona (2020), Carnival Cruise Line向け(2020), AIDA Cruises向け(2021), Costa Cruises向け(2021)、Arvia (2022) がある。