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在りし日の「ふじ丸」船内紹介 [乗船記] [pid: #382]

1998年、三井の船旅ファンの集いのイベントで、「ふじ丸」の船内見学に招待いただいた際に撮影した写真の数々をここで紹介したいと思います。

ご存知の通り、「ふじ丸」は日本の日本の新造クルーズ客船の先駆けともいうべきクルーズ客船で1989年に三菱重工にて建造された船です。総トン数は23,340トン、全長も167.0Mと決して大きいクルーズ客船ではありませんが、まだクルーズという旅のかたちが出始めたばかりの日本では、戦後初めての新造クルーズ客船として華々しくデビューした客船でした。

といっても、運航会社の商船三井客船は「ふじ丸」以前にも「新さくら丸」などの客船を運航し続けており、「さんとす丸」、「あるぜんちな丸」などから続く客船運航に関わるノウハウを100年以上も守り続けてきました。そのため、日本最大のクルーズ客船を運航する郵船クルーズの初代「飛鳥」が就航していた当時でも、クルーズファンからは「クルーズは食事の美味しいMOPASがいい」という話をよくお聞きしたものです。

こちらの記事ではそんな「ふじ丸」の船内の様子、そしてオープンデッキの様子などをご紹介したいと思います。なお、この「ふじ丸」は既に商船三井客船での運航を終了し、その後日本チャータークルーズにより暫く運航されたのち、パナマのMIRA CRUISEに売却されて 高齢者向けの療養客船「MIRA 1」として運行される予定だったものの、2018年現在「MIRA 1」の船名のまま広島の常石造船で係留されています。

こちらはスーペリアルームになります。広さは20㎡ほどの窓側のキャビンで5・6階に設置されています。奥のソファをベッドとして使用することができるので最大3人まで収容できたようです。キャビンにはシャワーとトイレがついてます。

スーぺリアルームは船体構造物により、窓からの視界の妨げられ、スーペリアAは0~20%、スーペリアBは30~40%ほど視界が妨げられるます。

奥にはちょっとしたデスクスペースとボックス型テレビが見えます。手前左側にはクローゼットが設置されています。ベッドとソファ部分はカーテンで仕切ることができるようになっていたようですね。

こちらはデラックスルームになります。広さは25㎡ほどの窓側のキャビンで6階に設置されています。こちらのクラスからバス・トイレ付きの客室になります。

デラックスルームは船体構造物により、窓からの視界の妨げられ、デラックスAは0~20%、デラックスBは30~40%ほど視界が妨げられます。

キャビンのインテリアや調度品が少し古めの感は否めませんが、快適そうなお部屋ですね。商船三井の伝統の花毛布がおしゃれです。

こちらはスイートルームになります。ふじ丸最高クラスのキャビンで広さは85㎡ほど。窓側の6階に設置されています。
ゆったりとしたソファのおかれたリビングルームがベッドルームとは別に備わっています。

こちらはステートルームになります。ふじ丸で最もリーズナブルに乗船できるキャビンで広さは17㎡ほど。4階と5階に設定されています。

ワンルームマンションなどと同じような広さの部屋ですが、2段ベッドを使用し最大4人まで利用できます。修学旅行や研修などグループでの利用に最適なキャビンですね。

3回に設置されているラウンジ「エメラルド」です」。ダンスフロア・ステージ・バーカウンターが設置されています。

ラウンジに繋がるプロムナードです。

多少昭和の雰囲気が漂っていることは否めないものの、大きな窓から大海原を眺めるのは気持ちよさそうです。

船首の2Fおよび3F部分に吹き抜けで設けられたメインホールです。航海中、様々な催しがここで行われます。この時は「三井船旅ファンの集い」イベントが行われていました。

こじんまりとしたシアターがメインホールとは別に1階に設けられていました。
こちらは映画やビデオ、セミナーなどのイベントが提供されていました。
無機質な白壁が少し寂しいですね。

ふじ丸のパブリックスペースで最も快適そうだったのが「スカイラウンジ」です。最上階である8階のファンネル後方に設けられています。
大きく明るい窓からはスポーツデッキや水平線に続く航跡を見下ろすことができます。

6階船尾にある「スポーツデッキ」からみた「スカイラウンジ」と「ファンネル」です。船らしいスペースで気持ちがいいですね。

8階ファンネル前部のプールサイドデッキです。最近の客船に比べるとかなりこじんまりとしていますが、風防柵に囲まれた静かなスペースで太陽にあたることができます。アーチ形の構造物がおしゃれですね。

7階サンデッキです。午後の昼下がりにこのベンチで海を眺めてうとうとできると幸せですね。

「ふじ丸」の外甲板を一周できるようになっており、船首部は円を描いたデッキになっています。この日は「ふじ丸」の前の岸壁に同じ商船三井の「にっぽん丸」が停泊していました。