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Costa neo Romantica 福岡・台湾・宮古島クルーズに乗船しました(8) [乗船記] [pid: #374]

Costa neo Romantica 福岡・台湾・宮古島クルーズに乗船しました(7) の続きです。

翌日の海はかなり荒れており、南九州のはるか沖を東京に向かってゆっくりと航海しています。バルコニーに出ると海水を浴びてしまいそうな勢いで、船酔いしておられる方もちらほらみかけました。航海速力は8ノットほどにまで落ちているときもありました。動いているのだか、ただ波に翻弄されているのかわからないような航海を続けながら少しずつ東に進んでいきます。

周辺の海上を走る長距離フェリーはほぼ通常通りのダイヤで航海していたようです。お年寄りがたくさん乗船いておられたり、フェリーと違って揺れるとダメージの大きい食器などもたくさん積まれているので、あえてゆっくり航海しているのかもしれません。台風に追いかけられながら、東京を目指す航海になりました。それでもレストランなどは通常通り営業していたので「揺らさないように」との船長の心づかいのおかげかもしれません。

今回のクルーズでは、台風の影響で、基隆の滞在時間が9時間から6時間30分、宮古島の滞在が7時間から5時間に短縮されました。宮古島到着時には入国審査がもたついたため、タダでも短い滞在時間がかなり少なくなってしまい3時間30分ほどになってしまいました。

宮古島出港時はどうしてこんなに宮古島滞在が短いのかとおもいましたが、ゆっくり航海を安全に進めるためにやむを得ない決定だったのですね。Windyのサイトでは周辺の海は真っ赤でした。

両舷の甲板に出てみましたが、風が強く、時折海からの水飛沫が飛んでくるのでおちおちカメラを出していられません。台風特有の蒸し暑い空気の中、黒潮にそってたくましく太平洋を進んでいきます。

東京到着が当初予定の08:00から大幅に遅れ14:00-18:00になるとの連絡が入っていました。その後、新幹線や飛行機等の予約がある方は大変だったと思いますが、船側が11,000円を上限に旅費をサポートするとのことでした。コスタのこのような誠実な対応には頭が下がります。船は荒天になると遅れるものなので・・・。

クルーズ到着後すぐの交通手段の予約は基本的には避けたほうがよさそうですね。

バルコニーから見た嵐の日の航海

強風を伴う荒天航海なので船尾のジャグジーも閉鎖されています。

上甲板は水面からかなりの高さがあるにもかかわらず、デッキに出ると大量の海水を浴びることになります。こちらの写真は構造物の陰から手を出して撮影しました。荒天時の海を見ると自然のダイナミックさを肌で感じることができます。

荒天の四国のはるか沖を航海する、コスタネオロマンチカ右舷側の様子です。
迫りくる波の中で少しずつ前に進んでいく姿は迫力があります。
ときどきドーンという音とともにうねりに乗り上げると大きく揺れます。

さすがにここまで荒れた天気になると甲板に出ている人はほとんどいません。
北上するにつ入れ空気の温度も少しずつ下がってきて蒸し暑さは感じなくなってきました。

明日の東京到着が18:00になる可能性もあるといわれてはいるものの、このままのペースで航海が進めば午後早い時間には東京に到達しそうです。この揺れの中でも予定通り今晩もエンターティメントやショーが行われるようです。

コスタネオロマンチカは最近の超大型客船と異なり、こじんまりとした客船ですがその分クルーと乗客との距離も近くすぐに親しくなります。クルーもサービス向上に向けて意欲的な感じがしました。

食事のクオリティは申し分ありませんでしたし、スパについてはコスタのフリート最大の面積を誇ると紹介されていました。まさに日本沿海仕様ですね。エンターティメントも少ない人数であるとはいえ頑張ってくれていました。超大型客船のようにシアターがあったりするわけではないのが少し残念でしたがお気軽クルーズとしてはとてもいいと思います。

通常だと翌日早朝到着のために慌ただしいクルーズ最終日の夜ですが、今回は台風の影響で午後到着なので余裕がありそうです。

Costa neo Romantica 福岡・台湾・宮古島クルーズに乗船しました(9) に続きます。